
高齢化が進む中で注目されている、ホームヘルパー。
さまざまな方が今、ホームヘルパーを目指しておられます。
子育てをひと段落終えて、家事の仕事を生かせる仕事がしたいと考えている主婦の方、
ボランティアの中でもっと技術を上げたいと思っている方、そしてホームヘルパーを職業としていこうと考えている方など・・・。
このように、あなたを含め実に様々な年齢、立場の人たちがホームヘルパーを目指しておられます。
そして、ホームヘルパーは、その人によってさまざまな働き方を選べる職業でもあります。
調査によると、ほとんどのヘルパーがその仕事を
「やりがいのある」「専門的な知識や技術が必要」
な仕事であると答えています。
また、一方
「重労働」「社会的評価は低い」
とも思っています。
それには色々原因はあると思いますが、
まず第一に、世間だけではなくヘルパー自身の「介護のプロ」としての意識が高くないということがあります。
ホームヘルパーは、単なる「お手伝いさん」ではなく、「介護のプロ」なのです。
この意識が浸透していくことで、社会的にも認められてくるのではないでしょうか。
ホームヘルパーに限らず、介護分野のお仕事は、高齢化社会にますます進んでいく日本にとって、
欠かすことのできない職業です。
より、多くの方が、高い意識を持ってこのお仕事に取り組まれるような社会になることを、
そして多くの方がそんな意義の高い資格を目指されることを望んでいます。
では、次のページより、ホームヘルパーの仕事などについてさまざまな角度から見ていきたいと思います。
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今、介護業界の動向は?
ここ数年の介護業界を振り返ると、大きな出来事がいくつかありました。
一つは、2007年6月のコムスン事件。次に、2009年4月の介護報酬改定。
そして同じく2009年4月の要介護認定項目、認定基準の変更。
さらには、2008年後半からの景気悪化に伴い、雇い止めとなったメーカーの派遣労働者等が多数介護業界に職を求め、慢性求人難だった介護業界が求人倍率が下がるという現象もありました。
介護保険制度では、介護サービスを提供して介護報酬を得るためには都道府県から「指定」を受け、5年ごとに指定を更新しなくてはなりません。
コムスンは悪質な不正が組織的、継続的に行われていたとして、2007年6月6日、「指定打ち切り処分」となりました。
これによりコムスンは事業存続が困難となり、廃業を余儀なくされます。
コムスンが手がけていた在宅系サービスはジャパンケアサービス等複数の事業者へ、有料老人ホーム等施設系サービスはニチイ学館へ譲渡。
業界地図が大きく塗り替えられました。
このとき、多数の利用者を抱える業界最大手を廃業に追い込んだ厚生労働省の決断には、賛否両論がありました。
しかしこのコムスンへの重い処分により、厚生労働省は介護保険のサービスが「量」から「質」の時代に入ったことを明確に示したのです。
そういう意味で、介護業界にとっては非常にインパクトのあった事件でした。
と同時に、介護保険スタート時の興奮が冷め、世間の関心が薄れていた介護業界に対する注目度を一気に高めた出来事でもありました。
コムスン事件で注目を集めるようになった介護業界は、低待遇と離職率の高さについても、マスコミでしばしば取り上げられるようになりました。
国会でも、過去2回の改定で切り下げられた介護報酬を引き上げて処遇改善を図るべきだ、との意見が出され、2009年4月の報酬改定では初めてアップ改定となることが2008年末に早々と決定。「介護報酬3%アップにより介護職の待遇を改善」と報道されました。
この改定では、それぞれのサービスについての基本の介護報酬には大きな変更はありません。
その代わり、介護福祉士有資格者や勤続年数の長い職員が多い事業者、認知症の利用者を多数ケアしている事業者など、介護の質の確保等に向けた努力をしている事業者には、介護報酬に「加算」を付ける形で評価しています。